

ガリレオの太陽
「お前を探しに」 国の犬と音の犬が混ざり合って バイオレットの空に砕かれた錆風が吹いた 俺とお前はいつでも嘘をついてた 蒙昧主義のお前はけだるそうに高貴な嘘だと 俺は一つだけをいつまでも探してる 探しきれないことは始めから知ってる 公平にみえても実は不公平な お前が住んでる人道的でマスヒステリアの星 誰かの存在でお前が小さく見えたのなら デルルーフジャストローで片付ければいいさ 自分が何処から来て何処へ逝くのか 潜在的微睡の中でどうでもよく興味もなく 光が無いのに色彩は鮮明に 気高い新月と旧大陸の複雑な曲線 どこまでも果てしない幻影の意識が 随分忘れていた姿形でさえ最速で 果たしていつか役に立つだろうか 熱くてたまらないお前の心の葛藤 チリの砂漠で最古の絶滅生物が ガリレオの太陽をそのハサミで掴んだ あらゆる自然現象を貫き決定する 究極の原理心理を探しに 分厚いガス雲とインフレーションを従え 出会うはずのないお前を探しに 全ての変化には必ずその原因があり 400:1の距離と直径で穿り掛けていく 自然の本質の中ではミクロの曖昧さは抜群で だから探求ゆえの褐変はどこか清々しい く連なるサイトカインストーム 漲る悟性のサイトカインストーム 仄かな衒いのサイトカインストーム 綺羅星の嵩張りに気圧された日 傷み分けた麗しの原子生命を 眠りから呼び覚ますプリズムの乱舞 卍巴のつんざく全球凍結が まだ23億年だよと手酷く笑った あらゆる自然現象を貫き決定する 究極の原理心理を探しに 分厚いガス雲とインフレーションを従え 出会うはずのないお前を探しに
「エチカ」 全能のエチカ教えて嫉みの敗北者は生きていていいの 悲しみのエチカ教えてなぜ俺に似たお前が コナトスを教えてエチカ変状で幸せになれる 路上の北村サヨは誰の為に嗤われてるの 隣の人間は同じなの 我々とは誰と誰なの 絹の手袋をはめて革命が出来ると思った 違いを楽しめない盲目の正義にやられた 凡人達の熾烈な抵抗が教えてエチカ 先人の前を塞ぐの 全能のエチカ教えて 嫉みの敗北者は生きていていいの 悲しみのエチカ教えて なぜ俺に似たお前がこんな所にいるの 個人とは全人類の究極だと誰が信じる 恥を感知できない者は偏見で全てが終わる 辛苦を潜れない成功者は富を得てもこんなに苦しいの でも手に入る子供の悲惨な末路を見ていた ネグレクトの屋根にとまる烏が寿命を知らせた 暴力なんてと切り捨てないで 教えてエチカ 無能者の最後の拠り所なの 全能のエチカ教えて 嫉みの敗北者は生きていていいの 悲しみのエチカ教えて なぜ俺に似たお前がこんな所にいるの 答えを求められて試された想像力は 意思が結果に繋がるまで置き去りのまま 善と悪と本質の冬絶望の匂いを嗅いだ その中に微かな明日を見分けて 死に方を学ぶ哲学と 人を殺す思想が出会うの 無関心が沈黙の指示なら 路上で嗤う群衆と同じなの 全能のエチカ教えて 嫉みの敗北者は生きていていいの 悲しみのエチカ教えて 力でも形でもない武器があるの 全能のエチカ教えて 嫉みの敗北者は生きていていいの 悲しみのエチカ教えて なぜ俺に似たお前がこんな 教えてエチカ
「リトルボーイ」 お前が自分のことばかり考えていた恥ずかしい朝 ニッポニアニッポンが絶滅したという ああ 雌鳥が時を告げた滅びる世界の卒しかないような健全がある 23度ズレた軸で器用に廻れたら飽きる頃だろうか 白夜と極夜を カルネアデスと刻んだ船板にはその進歩と共に目的を見失った 稚拙な話さ この真実を約束しなかったんだよ このショックはお前の為になればいいな 俺の為なら意味は無いな 爆発したのはベテルギウスさ ゲシュタルト崩壊でさらばチェリーピッカー トルボーイファットマン ふざけた名前をつけやがって リトルボーイファットマン 乗り越える術も今はまだ 全体の中でもがいていた 悲劇的な静寂は くすぶった失敗を重ねても 奇跡と呼ばれた 自分から否定した奴らが走り出した 学問から得るものは何も無いと逆進性に向かって 愚かな俺達が繋がっているぜ 愚かな俺達がのうのうと繋がっているぜ リトルボーイ 全長3.12ⅿ 総重量約 5t ウラン235を用いており 臨界量を超過させて起爆するガンバレル型である ファットマン 全長3.66ⅿ 総重量 約4.7tプルトニウム239を用いた インプロージョン方式の原子爆弾である 1952年世界連邦アジア会議での講演 「世界に告ぐ」でパール元判事は 一体あの場合アメリカは原子爆弾投を 投ずべき理由があっただろうか アメリカからの真実味のある心からの 懺悔の言葉を未だに聞いたことがない 連合国側の幾千人かの白人の軍隊を 犠牲にしない為という言い分に対しては その代償として罪のない 老人や子供や婦人を平和的営みを育む市民を 幾万人幾十万人殺してもいいというのだろうか 我々はこうした手合いと再び人道や平和について 語り合いたくないと非難した ありがとう パール判事 お前が自分のことばかり 考えてた恥ずかしい朝 ニッポニアニッポンが 奇跡的にこんなところで 次々と
「モラルパニック」 民衆の悪魔よ集団狂気の道徳か正義か逸脱が増幅する 新しき船古い乗組員誰も動かせない新しき船 お前だけ見たくないのにお前しか見えない 嘘のような酷い世界で快楽を探してる 奇跡に振り回されて特別にすがっても きっと外道はもっと未来に足元を据えているぜ 権力の亡霊よ凋落を謀れハイデガー的な凍えるノスタルジア 新しき船古い乗組員 勝手に動き出した新しき船 与えられた祭りは民衆の不満を逸らして 心ひとつやり遂げた恍惚の溢れる涙 碩学の表現者を変わり者と決めつけ いつでも蛇蠍に怯えてる其処彼処の人々 モラルパニック 履き違えた連中の一瞬で伝わる思想 もう誰も止められない新しき船 人類の団結とは平均を下げること 質の落ちた道徳が悪魔を生んでる 有難くも無い仲間意識の粗忽者と 神在月に売僧坊主と非国民ライフ トリニティーは黎明と拮抗の犬だった 忌まわしき自己肯定の幻想の犬 モラルパニック 民衆の悪魔よ群がる弊害よ 体制順応主義者よ新しき船 モラルパニック
「壊死」 怒れた君の床に希望の終焉が舞い落ち たらたらと本質の品位が揺らぐ 匂いを嗅いだ黄緑色の腐敗を 粗々しい率直さが粘る ああ 忘れていた声を出してみる ああ 悪臭の怒れた君 壊滅的な美しさよ 毛嫌いの渋る弱者の異質を説き伏せ 光の中で泳ぐ私を愛したの 眩くて優しい筈のそんな未来に 罪深き私が見捨てられたのね そうでしょう ネクローシス アポトーシス 生きる事の道筋を嗤われたような気がした ご先祖様の不遇に寄り添う 自分の存在を維持しようとするけど すでに理性が役にたたない 向日葵の輝かしいあの日 私が必要とされたのあなたに それはなんて儚いことでしょう 私の心を溶かすのは壊死だけじゃないでしょう 松の木のような線香花火に 大事なあなたが眩むくらいに萎れるから それでもまだまだ生きているから 零れ落ちるものなど私のものじゃないわ ネクローシス アポトーシス 床に落ちた希望が華を咲かせたの 私の中の変化がそれを許すの みっともないみっともないと命が刻むの みっともないそれが私なの 自己融解の進行性の崩壊が薄い酸素の この場所にマイコバクテリアを迎える 神罰の限界のように数多あまねく 私の細胞を蝕め痛くも痒くもないわ さよならあなた
「創世記」 近代的な自由主義のエゴイストたち 歪んだ思想のもとで抑圧をうけて 政府や報道機関を一切信用しない 彼らを正確に理解しようと決めた日 今夜お前とここで起きたことを いつか誰かに伝えられたらいいな 宗派を問わない共同体があれば 中央構造線から滑り込んだのは 崩れ去ったリベラルの理想郷と 偏狭な家族にとっての共同幻想は 変化はいつも矛盾をはらんでるけど お前がそれで高く飛べたならいいさ だから俺は世界に興味がない 俺は俺の正義も信用しない 苦境でしか磨かれない雄の顔 お前がいつか辿りつく場所 悲しみのたびに喜びのたびに 俺達はどうせ涙を流すんだろう 始まりはいつもどこか懐かしく 長い付き合いになりそうさ 創世記にはまだ早すぎるけど 大丈夫俺が捻じ込んでやる ノンサバイバーノンサバイバーリスト
作詞 サカイユウジ 作曲 青天上
「アビリーン」 亜硝酸ナトリウムで鮮やかにされた 食品でないと満たされないものがある マイコトキシンで癌になるかそれとも ポストハーベストで奇形になるか アビリーンに行きたいなと誰かが言った それはいいねそれならそうねと数人が言った 何も言わない大多数が頷いたから いつの間にか全員でアビリーンに行く羽目になった 沈黙の無産市民にパンとサーカスを 極端な言動が求められるまで衆愚政治を 大きな声の男に付いて行っちゃ駄目さ 敵をやり込めて人気を得るパホーマンスだから 知らない人達から損をする社会 知らせない人達だけで得をする社会 お前の笑顔が見たくて走ってきたよ でもその後ろに隠した手は見ないからね 前略上様 気分はどうだい どんどん堕ちていく俺たちを 蔑ろにして見て見ぬふりをして 世論への挑戦者は考えない国民に オブスギュランティズムで煙に巻く みんなが良いならと消極的な行動が声高な破壊者に黒い技術を着せる 社会のせいにして何もしない奴 環境のせいにして扉を叩かない奴 お前の笑顔が見たくて走ってきたよ 大事なものなんて一瞬でゴミの山 前略上様 気分はどうだい どんどん堕ちていく俺たちを 蔑ろにして見て見ぬふりをして アビリーンの町へは誰も行きたくなかった でも誰もそんな事は言わなかった 集団の問題は不和でも同意でも それでも行くんだろう結局アビリーンに 前略上様 気分はどうだい どんどん堕ちていく俺たちを 蔑ろにして見て見ぬふりをして アビリーンの町へは誰も行きたくなかった
「スパスター」 牛は良くてイルカは駄目だと妙なことを言ってる どこの部分が美味しいなどとテレビで女がはしゃいでる 俺は痩せた19の猫の末期の喘ぎを 耳を塞いでやり過ごしてた 命の話を聞かせてよ 殺処分の鶏たち どこかの大統領が必死に自己愛を晒してた 人類の恥だけど連中にとってはスーパースタ― 俺は今死ぬ事に忙しい19の猫の背中を 適当な棒で時折つついていた 命の話を聞かせてよ 紛争の花たち スパスター アイムクライン 悲しみの数だけ人は 優しくなれるのかな 俺はまだ足りないから 優しさなど語れはしないさ お前はどうだいスパスター スーパースターになり損ねた お前はスパスター 仲間と絆と皆一緒の 病に侵されてる 俺は冷えて硬くなった19の猫の瞼を 開けたり閉じたりしていた 命の話を聞か せてよ つまらない世界で スパスター アイムクライン 悲しみの数だけ人は優しくなれるのかな 俺はまだ足りないから優しさなど語れはしないさ お前はどうだい 履き違える人類の団結よ 自己を晒して繋がっていたいものなんて 豚が熱をだして 鶏が熱をだして ヒトが熱をだして 世界が熱をだした 俺は19で亡くなった 猫の遺影の隣に 自分の写真をくっつけて 明日を探していた 命の話を聞かせてよ 最後は少し吐いて 力なく小さく鳴いて 音もなく壊れた 時間をのみこんで アイムクライン 悲しみの数だけ人は優しくなれるのかな 俺はまだ足りないから 優しさなど語れはしないさ アイムクライン
「ふつう」 天守閣を燃やされたことがある その者だけがあじわえる熱涙がある 共鳴なんてしたことがない 共感なんて言葉もしらない 己を傷つけて血が止まらない人よ 乱数表でお前は迷えばいい 俺も止まらないから 今は迷えばいい 活気に溢れた場違いなステージで 過去を隠して今を生きてる 水平線の果てから届く風が 直感だけではダメだと言ってる 言い放ったその場限りの自衛が 擦り減った夢を遠ざけてる お前にとって都合のいい言い訳が ブルースとロックだった んだろう ふつうに また一つ膨らんでまた一つ萎んで それなりにやれてるのかい 俺達はあの日ここにいて お前と出会ったから まだこうしているんだよ ふつうに 領土返還が領土返還が 始まりの合図ならそれもいい 部落解放が部落解放が 覚悟の合図ならそれもいいいさ それらが自然に出来たものなら それなら自然に朽ちればいいさ だけど不自然に出来たものなら 誰かが壊さなければ また一つ膨らんでまた一つ萎んで 今でも昔のままさ お前が見てくれたから 特別なんていらなかった ふつうでいられたんだよ 騎兵隊が騎兵隊が 誰かの為にならそれもいい いつか日の丸がいつか日の丸が 何かの為にならそれもいいさ 遠ざかるものを繋ぎ止めても 妥協と惰性はいつかは切り離され 求められない場所でも 残酷に結果を見せつける ジェノサイドがジェノサイドが 誰かの歌にならそれもいい 発狂のライフが発狂のライフが 何かの歌にならそれもいいさ
「葉桜」 羨ましい人の粗を探して 気持ちを静めてもいいか その痩せた軽い信念を 悟られずに出来るか お前が口走る自己防衛の 信と過信は 自分からではなく周りから言って貰えたらいいな どこにでもあり そうな お前の歌を 他者を攻撃することで 自分の力の無さを紛らわしてもいいか 損をして徳を取れなんて 今もわからないお前の為に 無意識な時間さえも 上手く使う時の人が 世間は楽勝だよと テレビで未熟を晒してる 近道ばかり選ぶから 何も上手くいかない あがけ俺達もがけ俺達 汗を掻いて叫んで叫んで あがけ俺達もがけ俺達 勝手に咲いた非鑑賞の葉桜よ 世の中の為に等とうそぶいていた俺達 楽しければなんでも良かった俺達 本当はいつも自信のなかった俺達 才能の無さはとっくにわかっていた俺達 綿密なビジョンもなくただ生まれてきた俺達 世の中がどんな風に揺れ動いていたなんて知らない俺達 事件は繰り返し起こり 悲劇はなくならないと俺達 肝心なことはなにも 伝えて貰えなかった俺達 だけど何度でも立ち上がる俺達 大事なものを見つけた俺達 それは代わりのない揺るぎない かけがえのないものさ またいつか会おうぜ俺達 また何かやろうぜ俺達 誰も知らない極上のガラクタよ あがけ俺達もがけ俺達 汗をかいて叫んで叫んで あがけ俺達もがけ俺達 栄光など不相応の葉桜よ
「ハレルヤ」 泥に塗れてハレルヤの膝の下 泥臭い話と抱えきれな い真実 振り回されて美しくなることを わかっていながら首を横に振る 散々笑って無茶苦茶人を傷つけた 屍は静かな心のダムの中 生きてきて本当に良かったのかい 憎まれて良かったのかい 拡散的な露呈の夜 ボロ負けの痩せた犬が 発射台で震えていたのは 怖かっただけではなくて ハレルヤの膝の下で 甘えて腐ってたのは あの日の俺の方さ ミスター盆踊りはどうだい元気かい 今でもちらちら時計を見てるかい 変わりゆくこの街はやっぱり辛いな 夏の日お前が初めて笑ったから とめどなく溢れまくる涙は 都合よく飢えた子供に流せたよ 頭の上には惨い日本の旗 日本の上にはえぐい平和の歌 俗物的な享楽の朝 へしゃげた徒労の犬が 処刑台で笑っていたのは 強がっていただけではなくて ハレルヤの膝の下で 甘えて腐ってたのは あの日の俺の方さ 全体があればこその荒々しい自由への道は 塗りたくった落書きのような夕日の中を 日照り続きで泥は砂になるだろう 相応しいものなど一体何だったんだ 今日さえ生きそうもない壊れし男が 目を押さえた手は黒くひび割れてた 折角お前が笑ってくれたのに まだ俺達はハレルヤの膝の下 結局どうにもならないのものだと分かり切った言葉を吐いて ハレルヤお前とはおさらばさ あまりに人々を駄目にしたからね 歴史が尖ったものを平らにした 時代が変わるんだ青い空 ハレルヤの膝の下で甘えて腐ってたのは あの日の俺の方さ
「スタイル」 スタイル お前の為に世界は代償を払わされ 置き去りのままさ スタイル 退屈な夢をみて陶酔の鏡の前で 造られた花を枯らしてる スタイル 奇跡はいつも味方だと口いっぱいに 頬張った無遠慮の果実が滴る スタイル 一夜で街が沈んでも妥協に 裏打ちされても美しくあればいいだけ スタイル 知性がお前を嫌うけど無限が 未曾有を受け止めるよ馬鹿だから スタイル 立場が逆転しても形式的な 無自覚で社会に色を付けてくれ スタイル 想定外を想定して煩悩の河に 浸かり彼岸と此岸を彷徨う スタイル 踏みとどまる人々を満たし不愉快な お前が美しくあればいいだけ 美意識 常識 くだらないお前の経験値スタイル スタイル お前の望む快楽が時代と 衝突しても誰も傷付かないから スタイル 時間の歩みを止めて優美な 非色の中で容赦なく嘲ればいい スタイル 都合のいい解釈で人生を平らにして ドラマチックをせがむ スタイル わからないからこそ確かだっていう そんなお前が美しくあればいいだけ イル 疎まれる喜びが成長の底で輝く 巨大な足音をたて スタイル 惑わされる美と美しく迷った美が 平気な顔で生きてる スタイル 征服された者の廃仏毀釈の雨と 国難の風に酔いしれる スタイル あわよくばお前が見損なったお前が 美しく零落れればいいだけ 美意識 常識 定まらないお前の直感スタイル スタイル 見限られた人の 嘆き悲しむ声が聞こえるかい 彼らを落胆させた変われない自分を 責めたりするなんて無意味なことさ スタイル 勇気を挫かれても ひたむきな輝きを惜しみない努力の人よ きっと何をしようが何も変わらない なんて悲しい事言うなよ 闇の中どん底の疎外感と孤独の人よ 空を見上げれば八夜の月 足元には迷いを払った立姿の小さな花 まだ何か出来ることが ありそうな気がしたんだ まだ誰かに出来ることが ありそうな気がしたんだ スタイル その鐘は立ち続ける意味を お前に教えてくれたかい スタイル その鐘は手を挙げたから お前に鳴っているんだよ これからも迫力の不確実が お前を襲うだろうよ でもその問いかけは 慰めに過ぎないと笑える日まで お前のスタイル これがスタイル 俺のスタイル これもスタイル
「有木実」 寒く寒い朝その後ろ側の下に 微かな兆しと証を見た 葬る度に伴う痛みは 恥ずかしいほど慣れない 屠る人は静かに始めた 声が聞こえなくなるまで 生かされた者とそれ以外の ものが同じ時を刻んでる かたつく人は身体を預けた それに向かい生きたかのように 突き刺す人と抑える人の 口臭が異常を伝えてる 俺はいつしか歌をうたった へらへらの歌に埋もれながら お前の中にいつか掠るかな あるもので闘った日々 こんな処まで来たのはお前と こんな俺の言葉のせいさ 失くしたものをとり戻すことは 苦手なのはいつものことさ 有木実 こんなもんだろ だからそんな顔するなよ 有木実 何の為の世界 そんな顔するなよ 言葉を捨てた人は潔かった誰も 追いつくことなんて出来ないのに 達する人の孤独な鋭角のキヅキが 残酷なまでに極めてる を頂いた人は魂を屍られた人は 誰かの幸せの下敷きになった人は 窮屈な正しさが世界の首を絞めてた 有木実ならなんて言うかな こんな処まで来たのはお前と こんな俺の言葉のせいさ 失くしたものをとり戻すことは 苦手なのはいつものことさ 有木実 こんなもんだろ だからそんな顔するなよ 有木実 誰の為の世界 そん な顔するなよ 寒く寒い朝その後ろ側の下に 微かな兆しと証を見た 俺はいつしか歌をうたった 俺みたいなこんな奴が